2007.09.26
バブル崩壊で変わった日本の不動産市場
実は、J-REITが誕生し、ここまで急成長を遂げた背景には、日本における不動産投資の性質の変化が隠されています。
従来は、不動産投資と言えば「購入した不動産をより高い価格で売却し、売却益を得るもの」というイメージが強くありました。実際、バブル時代にいわゆる「土地転がし」が横行したことを覚えている方も多いでしょう。
しかし1990年代、バブル経済ははじけ、「土地を買えば価値が上がる」という土地神話は崩れ去りました。地価は下がりつづける一方で、不動産は「持ち続ければ損失が増える」資産になったのです。
このため、企業を取り巻く状況も大きく変わり、総資産の規模よりも、「持っている資産からどれだけ効率的に収益を上げているか」というROA*が重視される風潮が広まってきました。つまり、企業は1990年代以降、不動産を保有しつづけるよりも、売却して資産効率を高めることが求められたのです。
ROA*・・・・Return On Assetの略。「利益÷総資産」で計算されるため、同じ利益額でも総資産が少ない方が高い数値となります。