【JAPAN-REIT.COMセミナー】川口有一郎氏「不確実性高まるグローバル化の中で不動産投資はどう変わるのか」
2016年ブレグジット決定やトランプ政権誕生など、世界的に大きな変革が起こり、これまでのグローバル化の流れに変化が訪れました。
更に地政学リスクの高まりにより、世界経済の動向を巡り、警戒感の高まりなど不確実性が日本政府からも認識を示されています。
このような転換期の中で、不動産投資市場はどのように影響を受けて変化するのか、不動産金融工学を専門とする川口有一郎氏を講師に迎えて3回目となるJAPAN-REIT.COMセミナーにて解説頂きます。
今回のセミナーは、金融市場と投資家の動向、2018年問題を抱えたオフィス市場から足元の不動産市場の変化を読み解きます。
更にグローバルな視点から日本の不動産投資の位置付け、海外不動産の現状、転換期における投資機会と課題及びリスクについて分かりやすく論じます。
セミナープログラム
- セミナー内容
- 1. 長期金利の反転が不動産市場に与える影響
日銀のマイナス金利導入から一年余りが経過、直近の長期金利は日銀のイールドカーブコントロールに伴いプラス圏に転じている。
日銀の異次元金融緩和の着地点はどこか、そして長期金利が反転するときに不動産市場はどのような影響を受けるのか、想定される変化を予測する。
2. オフィス賃料のピークアウトはいつになるのか
好調な企業業績を受け、足元のオフィス需要は堅調だが、2018年以降東京は大規模ビルの大量供給を控え、オフィス市況の先行きに不透明感が強まる。
テナント需要とオフィス供給のバランスと、空室率、賃料水準の相関性を分析する。
3. 投資家調査から見る不動産市場動向
定期的に開催する機関投資家の動向調査より、前回調査と比較した投資家のセンチメントの変化、今後の不動産投資への姿勢や不動産市況の見通しを分析する。
4. 国内か?海外か?不動産投資のスタンダードからの判断
反グローバリズムの動き等、世界的に不確実性が高まるなか、今後の不動産投資ビジネスはポートフォリオ、ロケーションをどのように考えるべきか。人口減が避けられない国内に回帰するか、又はカントリーリスクをとっても海外へ振り向けるべきか。
バブル期に海外投資が成功しなかった要因を分析するとともに、改めて不動産投資の原則に立ち返る。
5. 質疑応答
※市場動向の変動などにより、講演内容が変更になる場合もございます。
講師紹介
- 川口有一郎氏
早稲田大学 大学院経営管理研究科教授 日本不動産金融工学学会会長、早稲田大学国際不動産研究所所長、アジア不動産学会(AsRES)前会長。不動産証券化協会「教育・資格制度委員会」委員、「資格教育小委員会」委員長、「継続教育小委員会」委員長。主な著書~「不動産エコノミクス」「不動産金融工学」「不動産マーケットの明日を読む」
概要
- 日時
- 2017年5月23日(火)13時30分開場 14時00分開演~16時00分終了
- 会場
- 東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー5階 Room5 アクセスマップはこちら
- 定員
- 定員になり次第締め切らせていただく場合があります。
- 参加費
- お一人様10,000円(税込)
- 講師
- 川口有一郎氏 早稲田大学 大学院経営管理研究科教授
- 主催
- アイビー総研株式会社、Japan REIT 株式会社
アクセス
所在地
東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー
最寄駅
「日本橋駅」B6番出口直結(銀座線・東西線・浅草線)
「東京駅」八重洲北口徒歩6分(山手線・京浜東北線・横須賀線・総武本線・東海道本線・中央本線・京葉線・成田エクスプレス・東海道新幹線・山陽新幹線・東北新幹線・山形新幹線・秋田新幹線・上越新幹線・長野新幹線・丸ノ内線)
「三越前駅」B6出口徒歩3分(銀座線・半蔵門線)
過去のセミナー
以前行われたセミナー内容は記事ページにてレポートされています。
行われたセミナーアンケートでは多くの方に満足いただきました。
【前編】川口有一郎氏による「マイナス金利による不動産市場への影響とキャップレートの見方」
>> 1.マイナス金利と不動産ビジネス
【後編】川口有一郎氏による「マイナス金利による不動産市場への影響とキャップレートの見方」
>> 2.将来キャップレートの予測
>> 3.不動産市場の予測学
>> 4.不動産ビジネスの見通し
以前のセミナーについていただいた感想をご紹介いたします。
- ・将来見通しの判断に役立ちました。
- ・シグナルのピーク予測不可能性等、キャップレートの構成要素、金融の要素である金利、株価と鑑定士が見ている指標の乖離について理論的な説明があり、非常に明快であり、分かりやすかった。
- ・現在のバブルの状況についての表現がまさに体感していることと一致していた。
- ・いつも魅力的なタイムリーなセミナーを開催頂き、ありがとうございます。
- ・5/19の引け後に日銀がJ-REITの各個別の大量保有報告を出しました。確かに川口先生が仰るとおり、セルサイドアナリストは定量分析をしなくなるでしょう。割増現在価値の話はとても興味深いと思いました。
- ・勉強になりました。ありがとうございます。
- ・大学院時代と同じくとてもわかりやすく新し視点を教えていただくことができました。
- ・予測学に関する話が興味深いです。
- ・HPフィルタの話や事前確率の話はもう少し詳しく聞きたかったです。