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2015年07月23日

「REITキーマンに聞く!」株式会社星野リゾート・アセットマネジメント 隆 哲郎 氏

「REITキーマンに聞く!」今回は、株式会社星野リゾート・アセットマネジメント 隆 哲郎 氏にホテル(観光)業界とファンドの特徴をインタビュー形式でお話していただきました。

――ADR(平均客室販売単価)、RevPAR(一日あたり販売可能客室数あたり宿泊売上高合計)の動向は?

公表されている数字で見ますと、平成27年第1四半期のRevPARは、ビジネスホテル、シティホテル、リゾートホテルにおいて対前年比で上がり、過去最高という状況になっています。星野リゾートでも同様の傾向です。これまで、星野リゾートの運営施設では収益の増減幅が小さく、安定的な運営が続いてきたことが特徴だったのですが、ここ2、3年については、前年実績を毎年上回る実績を上げています。
この要因については、いろいろ考えられますが、株高による保有資産増の含み益を旅行に出費される方がいらっしゃることや、円安によって海外旅行に行ってホテルのランクを落とすよりは、国内できちんとしたところに泊まりたいと思われる方がいらっしゃることが挙げられます。

こうしたニーズを星野リゾートがうまく取り込めている傾向があります。星野リゾートでは、平成22年からブランディング戦略を進めてきました。星のや、リゾナーレ、界という3ブランドに集中して各施設を展開してマーケティング活動を行うことで、星野リゾート自体の認知や3ブランドの認知が毎年高まり続け、来泊者増加、売上増加につながっています。マクロ的な追い風に加え、星野リゾートが進めてきたブランディング戦略が実を結び、高収益な実績を残せるようになりました。

――REITの賃料形態ですが、固定+変動賃料の物件が多いかと思います。変動賃料増加によるアップサイドを投資家は期待しているかと思いますが、今後のアップサイド余地等について、投資家にどのようなご説明をされていますか?

先程お話ししたように、星野リゾートの運営施設は収益のボラティリティが小さく、安定的に少しずつ成長してきた特徴がありますので、ここ2、3年の大幅な収益増は正直、予想できていませんでした。ですから、最近の好業績が今後どこまで上がっていくのかというご質問については、一概に何とも申し上げられない旨、お答えしています。
ただ我々としては、分配金を毎期、安定的に成長させていくことを重要な目標としています。そのための外部成長・内部成長をしっかりと実現し、投資家の皆様の期待に応えていきたいと考えています。

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