REIT注目記事

2018年02月26日

広島銀行、地銀初のREIT単独スポンサーに

2月19日週のニュース概観

(写真/iStock)

概況

2月22日、株式会社広島銀行(以下、広島銀行)が地銀としては初の単独スポンサーとしてREIT業界に参入することが明らかになった。
同日の広島銀行の発表によると、同行が「不動産投資法人の資産運用会社としての業務」を事業内容として昨年8月3日付で設立した100%子会社「ひろぎんリートマネジメント株式会社」(以下、ひろぎんリートマネジメント)について、業務遂行に必要となる許認可等の取得が完了したという。
翌23日付でサイバー法人台帳ROBINSを確認してみると新たに「ひろしま地方創生リート投資法人」が登録されており、この投資法人の運用をひろぎんリートマネジメント株式会社が行っていくことが推測される(なおひろぎんリートマネジメント、ひろしま地方創生リート投資法人の所在地は同一)。
広島銀行は手続きが順調に進めば今年3月にもREIT運用が開始するとしており、REITという受け皿を設け運用することで広島を中心とした山陽、瀬戸内地域の街づくり、ひいては地域経済の活性化に結び付けたい考え。
ひろぎんリートマネジメントの設立目的等を読むと、運営対象となるREITは大都市圏や日本全国に投資の手を広げて収益を挙げるスタイルではなく山陽、瀬戸内地域に特化した運用を行うREITとなりそうだが、同じように地域特化型である福岡リート投資法人には、九州地域の地銀、ガス・電力、鉄道、地場不動産の大手と様々な企業がスポンサーとして参加している。広島銀行のREIT事業は当面同行を単独スポンサーとして運営されていきそうだが、将来的に山陽、瀬戸内地域の地元大手企業もスポンサーとして参画してくるか注目される。

物件動向

2月19日週の物件動向だが、主だったものとして以下の3件があった。

a.東京都千代田区:「東京駅前常盤橋プロジェクト」
2月20日、三菱地所株式会社がJR「東京」駅日本橋口まで進めている大型再開発計画「東京駅前常盤橋プロジェクト」についてA棟及びC棟(第1期)の建設工事着工を発表した。
「東京駅前常盤橋プロジェクト」では、完成すれば日本で最も高いビルとなるB棟(高さ約390m。現日本一のあべのハルカス300mは勿論、東京タワー333mをも上回る)を含めて計4棟の大型ビルを建設する予定だが、今回一番手としてA棟及びC棟(第1期)の建設が始まった。
A棟の規模は地下5階地上40階、高さ約212m、延床面積約14.6万㎡というもので、完成後はオフィスを主体に店舗が入る他、駐車場も整備され、2021年4月に竣工する予定。
そしてC棟(第1期)は地下4階地上1階で店舗の他に変電所といったインフラ設備が入る。延床面積は第2期分と合わせると約2万㎡。竣工時期はA棟と同じ。
当該プロジェクトでは今後残りのB、C(第2期)、D各棟の工事も順次着工していき、最終的に2027年度内には全ての建設工事が完了する見込みである。
b.京都府京都市:「(仮称)キャンパスヴィレッジ京都西京極」
2月21日、東急不動産株式会社と株式会社学生情報センター(以下、それぞれ東急不動産、学生情報センター)が京都市右京区での学生マンション開発計画に着手したと発表した。
発表によると東急不動産と学生情報センターは、付近に京都外国語大学や京都光華女子大学等の私大が集積し、阪急京都線「西京極」駅や京都市営地下鉄「太秦天神川」駅にも近い敷地約790㎡に地上7階、延床面積約2,500㎡、戸数115戸の学生マンションを開発する(着工は2018年4月、竣工は2019年2月をそれぞれ予定)。
もともと大学が集積する京都という土地柄に加え、政府が東京への学生集中を緩和させるために23区内の大学を対象に定員増を認めない方針を示していることを考えると、東急不動産の関西圏における学生マンション事業の今後が注目される。
c.東京都渋谷区:「恵比寿 旧国家公務員宿舎跡地 再開発プロジェクト」
2月22日、野村不動産株式会社(以下、野村不動産)が渋谷区恵比寿南三丁目にある国会公務員宿舎跡地の再開発に着工した。
再開発の対象となるのは、JR「恵比寿」駅に徒歩5分、東京メトロ「恵比寿」駅徒歩3分という好立地の敷地約4,000㎡。そこに野村不動産は住居、ホテル、ヘルスケア施設(デイサービス)、保育施設から成る複合施設を開発しようとしている。
当該複合施設の規模は地下2階地上11階、延床面積は約1.6万㎡で内訳は住居約1.2万㎡、ホテル約2.8千㎡、ヘルスケア施設約300㎡、保育施設900㎡となっている。
渋谷を中心とした一帯は引き続き情報産業の集積が進行中だが、そこで働く人々を住居や介護、保育施設が一体となった利便性で惹きつけられるか興味深い。
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