森トラストリート投資法人が第47期決算を発表、1口当たり実績分配金は1,854円

(2025/10/23)

森トラストリート投資法人が、第47期（2025年8月期）決算を発表した。 第47期は、「仙台MTビル」を追加取得した。ホテルの変動賃料が大幅増加したが、前期の物件売却益がなくなったため、前期比3.8％減益。内部留保より3百万円を取崩し、1口当たり分配金は1,854円と前期比3.7％増となった。 期末のポートフォリオは20物件、資産規模（取得額合計）は4,635億円、有利子負債比率は46.8％。 第48期（2026年2月期）は、ホテル売上の季節要因の影響により、変動賃料の減少を想定し、前期比3.4％減益を見込む。内部留保より3百万円を取崩し、1口当たり分配金は1,791円となる見通し。 第49期（2026年8月期）は、修繕費や支払利息が増加するが、ホテル売上の季節要因の影響により、変動賃料の増加を想定し、前期予想比1.0％増益を見込む。内部留保より3百万円を取崩し、1口当たり分配金は1,809円となる見通し。 懸念材料であるONビルの一括貸しテナントである神戸製鋼については、現時点で解約は決定していないが、引き続き退去を想定し、物件交換、単純売却、継続保有等の選択肢を検討するとともに、隣接して保有する大崎MTビルを含めた取引の可能性も視野に入れる。 引き続きオフィスやホテルの内部成長により、巡航ベースの1口当たり分配金の成長を重視する方針。