ヒューリックリート投資法人が第23期決算を発表、1口当たり実績分配金は4,000円

(2025/10/17)

ヒューリックリート投資法人が、第23期（2025年8月期）決算を発表した。 第23期は、「ヒューリック新宿ビル」を取得、「ヒューリック神谷町」の35％と「千葉ネットワークセンター」を売却した。これによる賃貸収益や物件売却益の増加、ホテルの変動賃料が寄与し、前期比1.5％増益。255百万円を内部留保とし、1口当たり分配金は4,000円と前期と同額となった。 期末のポートフォリオは67物件、資産規模（取得額合計）は4,164億円、有利子負債比率は46.9％。 第24期（2026年2月期）は、「浅草ビューホテル」を取得、「ヒューリック神谷町ビル」の残り56％やデータセンター等計3物件を売却する。賃貸収益や物件売却益の減少、修繕費の増加により、前期比1.9％減益を見込む。144百万円を内部留保とし、1口当たり分配金4,000円を維持する見通し。 第25期（2026年8月期）は、「田端ネットワークセンター」等データセンター5物件をスポンサーであるヒューリックに売却する想定（未契約）。賃貸収益及び物件売却益の減少により、前期予想比7.8％減益を見込む。内部留保より315百万円を取崩し、1口当たり分配金は4,000円を維持する見通し。 当面の物件入替え方針として、ポートフォリオの15％～20％（600億円～800億円）入替えによって、賃料アップサイド期待のあるホテルやオフィスの取得を目指す。 更にNOIの成長率年平均3％、時価ベースのLTVの活用によって、第26期（2027年2月期）の1口当たり利益（売却益除く）3,550円を目標とする。また内部留保や売却益を活用した1口当たり分配金4,000円以上の継続を目指す。