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マーケットコラム

REITの変化/REITアナリスト 山崎成人

2011-02-04

REITアナリスト 山崎成人

今年に入って個別銘柄への取材を再開しました。
今までは、各資産運用会社へヒアリングを行っても成果は期待出来ませんでしたが、昨年11月からのREITの復調によって、何か新しい動きかあるのではと期待しての取材です。
そうは言っても全銘柄へ取材することは無理なので、注目する銘柄に限定して訪問していますが、それでも底流での変化が感じ取れます。
今回の取材で共通している点は、市場状況の好転に依存するのではなく、自分たちの努力で何とか維持しようという姿勢です。
この背景には、ここ1年で合併等による銘柄淘汰が進んだことと、それに伴い人材の淘汰も行われた結果ではないかと思います。
REIT誕生からの10年間で40以上の資産運用会社が設立され、私はその大半に訪問し取材しましたが、中にはREITに不向きの人材も散見されました。
個人的には、そのような人材ではREITとしての存続は無理であろうと思っていましたが、時を経ると、結局はそのような人達はREITから離れていきました。
従って、今残っている人、これから先も残れる人は淘汰された人達ですからREITの将来にとってプラスになります。
一方、スポンサー交代によって新たな人材がREITに送り込まれましたが、REIT隆盛時のような粗ぽい感じはなく、逆に地味な印象を受けます。
新たにスポンサーになった企業もプレゼンスを強められる状況ではないので、特に目立った動きもありませんが、老舗銘柄への取材の感触ではスポンサー企業との関係が以前より希薄なったような印象も受けます。
これは、REITの独立性が高まりつつあるからだとも言えますので、悪い事ではありません。
こう考えると、新たなスポンサーを迎えた銘柄、これから参入しようとしている企業にとってはお互いの距離感を取るのが難しいのでは思います。
スポンサーに頼りすぎれば、REITの中でも浮いてきますが、かといってスポンサーの協力なしでは再建が出来ませんから、その辺の塩梅が難しそうです。
こういう中で、東急不動産が新たにREITの設立に向けて動いているようですが、果たしてどんな体制で参入してくるのでしょうか。東急不動産のブランドだけに頼らず、資産運用体制をどのように整備してくるのかが注目です。

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