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2022年12月21日

「REITキーマンに聞く!」株式会社三菱UFJ銀行 次長 坂田 元樹氏

今回は、株式会社三菱UFJ銀行 ソリューションプロダクツ部 不動産ファイナンスグループREITチーム 次長 坂田 元樹氏に金融機関から見たREIT業界の動向に関してインタビュー形式でお話をしていただきました。

株式会社三菱UFJ銀行 坂田 元樹氏

第3部:ファイナンス動向について

――各REITは決算説明会資料でひとつのチャプタとしてESGに関する取り組みを掲載していますが、REITが行っているESGの取り組みを金融機関としてどのように見ていますか。

REITは投資家あっての存在です。ビジネスをやっていく上では投資家が期待するESGやSDGsは対応せざるを得ないと思います。
我々金融機関もREIT各社の対応を応援するファイナンスが必要です。2018年には格付機関のJCR、MUFGのコンサルティング会社である三菱UFGリサーチ&コンサルティング社と協働し、J-REIT向けのESG評価を行う融資をリリースしました。REITですと、その運用会社内に専門チームを設けているなど、全体としてはESGに対する意識が高い業界だと思っています。この分野で先行している欧州では、ESGへの対応は当たり前になっており、REITとして存在するためには必要不可欠な要素です。今後日本でも同じような動きが出てくることは想像できますし、我々金融機関としても少しでもお手伝いできる取り組みが必要だと考えています。

――達成状況によって適応される金利が変わるようなファイナンスも少しずつですが増えてきていますね。

おっしゃっていただいたサスティナビリティリンクローンでの調達相談も増えてきています。先ほどREITのレンダー構成を説明させていただきましたが、約8割が弊行等を含む中央金融機関です。中央金融機関ががいかに足並みを揃えていくかも大事な取り組みのひとつかなと思っています。

――従来からREITに関する融資はシ団形式が多いと思いますが、地銀を含めたシ団の構成メンバーに変化はございますでしょうか。

地方銀行は比較的濃淡があるなと思っています。その中でプレイヤーの入れ替わりも結構あるなと思っています。一般の事業法人向け融資に比べるとREITの方が魅力的に映る場合もありますから、新規に参画するような地方銀行も足元でも多く見受けられます。とは言え、REIT1社あたりに融資出来る金額は、メガバンク等の中央金融機関と比べると限定的ですので、REITの外部成長を踏まえれば、どのような局面で地方銀行に参画してもらうのがよいかのか、レンダー構成戦略は大事だと考えています。

 

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